読了

四方田犬彦・斉藤綾子「映画女優 若尾文子」(みすず書房)

読みたかった本がやっと借りれた。全159作を網羅したフィルモグラフィーは嬉しいけど、本当はビデオ/DVD化されているかどうかも知りたい。あとは、簡単でも若尾のバイオグラフィーも載せて欲しかったな。ねぇ?せっかくなんだから。増村×若尾の最高傑作ての…

長嶋有「猛スピードで母は」(文芸春秋)

初めて読んでみた。いいね。1972年生まれか。 時代というか、空気というか、けっこう共有できる部分が多いのかも。 こういう感じはよくわかるんだなぁ。

ウィリアム・サマセット・モーム「太平洋」(新潮文庫)

ISBN:4102130098 モームと三島ってのは実は近いんではないだろうか。 なんとなく。読者に与える効果を計算しながら書いてる感じが。

町田康「くっすん大黒」(文春文庫)

他の作家ではまず無いことなのですが、町田康を読むと、ほんとに勇気付けられてしまいますねぇ。精神の安定には非常に良い。

小川洋子「博士の愛した数式」(新潮社)

ISBN:410401303X 職場の人がオススメで貸してくれたんで書きにくいんですが、クソ作品。 80分しか記憶が持たない人物、という設定からして無理があるし、ストーリーの主要アイテムとしてやたらに出てくる「数学」の使い方が浅すぎる。あまりにも表層的・ミー…

福田和也「ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」(PHP研究所)

ISBN:4569616763 いやみっぽい本だ。

トム・ジョーンズ「拳闘士の休息」(新潮社)

イェー!いい作家だ。もっと読みたい、と思わせる強力なパワーがあるね。 でも1945年生まれなのか。既に60歳近いじゃないか。 この作家については、タフでエネルギッシュな文章、あるいは癲癇症がうんぬん、という面で多く語られてるようであるが、何よりも…

岩井志麻子「がふいしんぢゆう―合意情死」

吉田修一「熱帯魚」(文春文庫)

ダメなんだよなぁ。吉田修一はほんとに苦手。 話が合わないというか、いちいち、そこは違うだろう、と言いたくなる何かがある。 リアルだとも思わないし、人物もシチュエーションも、深夜のTVドラマ的に薄っぺらくて安直。

松尾スズキ「この日本人に学びたい」(知恵の森文庫)

今の松尾スズキの知名度からいくと、ちょっと問題になりそうなくらい恐ろしい内容。 宮崎吐夢の用語解説もグー。

杉本大一郎「エントロピー入門―地球・情報・社会への適用」(中公新書)

ISBN:4121007743 佐藤雅彦が売れっ子CMプランナーで多忙を極めていた時、夜中眠らずにこっそり全然仕事と関係ない数学を勉強していた、ということを知りまして、まぁそれにあやかって、今年は(ムダに)勉学にはげもうかな、と。 超初歩からです。もちろん。…